’18年5月レジェンド到達デッキ:トークンドルイド(1)

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 ナーフ実施により環境が揺れ動いてる隙に、するっとレジェンド到達しました。火事場泥棒レジェ。

 今月使ったのはトークドルイド。NAプレイオフでmuzzyさん(Muzzy (@Muzzy_HS) on Twitter)が持ち込み、この妖しいデッキを見事に使いこなしてベスト8入りしたのに感銘を受けて使い始めました。
 ランク4から、ちょこちょこ微調整を加えながら180戦ちょい。レジェに到達した時はこんな形。

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  • デッキのコンセプト

 トークドルイドの名の通り、トークンを横に並べてバフかけてドーンというデッキ。
 往年のアグロドルイドと違って、こちらはミッドレンジのデッキになります。序盤から一気にミニオンを並べて殴りかかっていくのではなく、中盤以降にマナとカードを溜め込んで一気にバースト狙っていく感じ。
 なので、使用感としてはアグロドルイドなどよりも、私が前環境で愛用していたコンボプリーストに近いものがあります。パーツを揃えた状態で盤面をセットして、次ターンのリーサル狙う、という。

 また、アグロ相手には除去、挑発、装甲で相手の攻めを受け止めて、相手が息切れしたところでDK、究極の侵蝕のバリューでひっくり返す、という戦い方になります。
 対アグロでは、なにせ拡がりゆく虫害が相変わらず強いです。かつては即ナーフ受けるほど大暴れしたカードですが、現環境ではドルイドの主流である性悪ドルイド、挑発ドルイドに採用されてません。おかげで、相手もほぼ存在忘れて無警戒に横展開してくれますので、見事にぶっ刺さります。パラディンに勝ち越せる大きな要因になりました。

  • マッチアップ

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 トークドルイドトータルではランク4から101-81で勝率55%。↑のデッキでは19-11、63%。

 対性悪ドルイドはなんと勝率85%。自分でもそこまで得意にしてるとは思わなかったので驚きですが。序盤に出てくる獰猛なヒナはきっちり除去し、不用意な横並びに虫害を合わせて、キノコパワーを上回るバフをかけて殴り勝つ、というイメージ。ナーフで数が減るのが残念です。
 逆に挑発ドルイドは苦手。耐久系のデッキは基本的に厳しいです。こちらのデッキの正体を相手が見極める前に、不意のバースト出すくらいしかありません。

  • vsハンター
    • 奇数ハンター:3-0
    • スペルハンター:0-2
    • キャスリーナハンター:0-2
    • ミッドレンジハンター:1-0

 奇数ハンターには除去挑発装甲で。デッキのパワーが違うので、事故らなければ逃げ切れると思います。
 スペルハンター、キャスリーナハンターといった序盤は大人しくて、中盤以降にデカミニオンをどーんと出してくるデッキ相手は、どう戦ったらいいのか、いまいち噛み合わないです。あとDKレクサーが苦手。

  • vsメイジ
    • アグロメイジ:9-5
    • コントロールメイジ:4-0
    • エレメンタルメイジ:2-0

 対アグロメイジはなかなか面白いマッチアップ。除去引けずにぶん回りマナワームパンチ喰らったら負け。きっちり処理できれば装甲積んで逃げ切って勝ち。相性的には有利付いてると思います。
 コントロールメイジには、狐火の森+森の魂のコンボが刺さります。今のメイジには重いAOEしかないので、(ドラゴンの憤怒2枚以外では)絶対に返せない必至の盤面を作れます。
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 偶数パラディンは相性的には一応有利ですが、なにせ環境トップのパワーがあるので油断ならない相手。盤面を埋め尽くした虫害を平等聖別であっさり返される可能性があるので、引きつけすぎるのは危険です。虫害打つのか、なぎ払いで一旦処理しとくのか、サロナイトでお茶を濁すのか、強気にマナ加速するのか、といった判断が難しくも面白いところ。好敵手という感じだったので、動員ナーフで見なくなるようだと少し寂しいです。
 代わって増えることが予想されるマーロックパラディンですが、こちらも五分~微有利はあるか。爆発力を発揮させないように序盤のマーロックを呪文石、自然の怒りできっちり処理できれば。

  • vsプリースト
    • コントロールプリースト:11-6
    • コンボプリースト:2-1
    • 性悪プリースト:1-1

 数字上は勝ち越してるコントロールプリーストですが、NAプレイオフでmuzzyさんのトークドルイドがdogさんのコントロールプリーストに焼き尽くされてたのを見れば分かるとおり、本来はガン不利マッチ。熱狂する火霊術士やら心霊絶叫やらで森の魂ごとトークンが処理されてしまうのでどうしようもない。相手に火霊術士、ダスクブレイカー、心霊絶叫を握られてる状況で、狐火の森+森の魂を打たざるをえなかった場面は見てて悲しくなりました。
 ただ、ラダーはデッキ公開制ではありません。こちらがトークドルイドだとは知らずに、性悪や挑発相手ではあまり役に立たない火霊術士を雑に切ってきたりすることも多いので、若干の勝機はあります。性悪、挑発相手に有効な心霊絶叫を影の幻視で増やされてたりする可能性もあるわけですが。

  • vsローグ
    • エストローグ:4-8
    • 奇数ローグ:2-3
    • ミラクルローグ:3-2

 クエストローグは、序盤に打点が出せないこのデッキにはかなりキツい相手。
 退散を握られてない状態で横に展開できて、かつ獰猛な咆哮などのバフかけて一気に削る、というのが理想的な展開ですが、あと一歩まで追い詰めても凍結で延命されてる間にクエスト達成されて、スケイルハイドで回復されながら除去されて終わり、という過剰なストレスを何度受けたことか。

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 こういう勝ち方をすることもたまーにありますが、だいたい間に合わないです。
 奇数ローグは、奇数ハンター、アグロメイジと似たような相手なんですが、マリガンでクエストローグを想定して除去を返してしまうことが多かったのが大きな違い。そうするとヘンチ・クランのゴロツキを処理しきれずに押し切られがちでした。ナーフ後はクエストローグよりも奇数ローグを意識したマリガンすることになると思うので、そうなれば互角以上に戦えるはず。

  • vsシャーマン
    • 偶数シャーマン:2-2
    • シャダウォックシャーマン:2-0

 最近になって明らかに増えてきた偶数シャーマン。よく知らないんですが、小型のミニオンを並べてくるデッキだと思うので、相性は良いはず。
 シャダウォックシャーマンには、やはり狐火の森+森の魂が有効。

 キューブロック、コントロールウォーロックは天敵中の天敵。muzzyさんも大会ではことごとくウォーロックをBANしてましたが、残念ながらラダーにBANはありません。
 横に並べても片っ端から処理されるし、ヴォイドロードに蓋はされるしで、まあ、どうしようもありません。森の魂でなんとか盤面にミニオン残そうとしても、はいロード・ゴッドフリーで中身ごと吹っ飛ばされるだけ。マナアリからヴォイドロード出てきたら即コンシでもいいレベルです。
 怒りのあまりウーズ積んだりしたこともありましたが、ウォーロック戦に対応しようと無駄に足掻くより、ある程度割り切って捨ててしまうくらいの気持ちの方が、精神衛生上も、他デッキへの勝率的にも良いと思います。ナーフでキレイさっぱりいなくなってくれればいいんですが。

  • vsウォリアー
    • エストウォリアー:2-0
    • 奇数ウォリアー:0-1
    • コントロールウォリアー:0-1
    • 急襲テンポウォリアー:1-0

 あまり対戦していませんが、コントロール寄りのウォリアーも間違いなく相性悪い。ナーフ後に増えると予想されてるコントロールプリーストに強いのがウォリアーですので、こっちも増えるようだと困ったことになります。


 デッキの中身については、また分けてもうちょっと書きたいと思います。