【グウェント】シーズン・エルフ環境日誌

 シーズン・エルフも終了ということで。おつかれさまでした。
 先シーズンに引き続き、対戦記録を取っていましたのでまとめておきます。今シーズンは600戦分(うちプロランクでの試合が440戦)。
 今回はすでに↓のとおりプロの環境レポートがいくつも上がっているので、デッキリストなどはそっちを見てもらって。簡単に。
 リーダー名、対戦数、割合。カッコ内の数字が先シーズンの順位。Tierはあくまで遭遇率により目安として分類したもので、実際の強さとは無関係です。
teamaretuza.com
teamleviathangaming.com
teamrankstar.com

Tier1(遭遇率10%以上)

1.イースネ:76戦、12.7%(11↑↑)
2.ブラン・テルショック:60戦、10%(2→)

 シーズンエルフのトップはイースネ。特にシーズン後半に大きく数を伸ばし、終盤はイースネとブランだらけといってもいいくらいよく見ました。
 先シーズンも見られた、イスリン・イーグリ、ドワーフの扇動者のハンドバフによるキャリーオーバーとマハカムの義勇兵による圧縮によって、後のラウンドを強く戦う、というスコイア=テル特有の戦法。この戦い方にばっちりハマる、シルサ、ブロキオンの歩哨という新カードが加わったことと、リーダー能力と新メカニズム【追撃】との相性の良さから、環境トップに躍り出ました。
 シェルドン・スカッグスに次ぐフィニッシャーとしては、【追撃】を活かしやすいグレゴアール・ド・ゴルゴン、ヘン・ゲイズの剣なども試されましたが、最終的には、新拡張でドリアード増えて使いやすくなったバーナバス・ベッケウンバウアー、とにかくパワフルな巨大オーク樹、安定のサエセンテ、の三択に落ち着きました。
 新パッチではイースネの構築コスト、シェルドン・スカッグス、シルサといったところが若干の下方修正受けましたが、まだ一線級でしょう。

 まさかのコーラル調整なしで引き続き大人気だったブラン。1人でスケリッジ全体の6割近くを占めてました。
 スヴァルブロドのトーテム、原初の獣心といった使いやすいクラスカードや、硬結のクヌートとオラフ、グレゴアールとのコンボ(グレゴアールのは仕様ではなく不具合だったという衝撃の事実が新パッチで明らかになってましたが)が追加され、よりパワフルに。
 シーズン後半には、除去の的になりやすい大型ユニットを抜いて、代わりにヴィゴの口輪、堕落の呪いといったカードを入れて除去を強めたコントロール型も登場。シーズン通して高い人気を誇りました。
 新パッチではさすがにコーラルに再調整が入りましたが、思ったよりマイルドなもので済んだ(破棄が2→1枚、コストは9→8)ので、みんなが使いすぎて飽きてなければまだ使われそう。

Tier2(遭遇率10%未満5%以上)

3.ダナ・メービ:54戦、9%(new)
4.アンナ・ヘンリエッタ:47戦、7.8%(new)
5.デトラフ・ファン・デル・エラティン:39戦、6.5%(new)
6.森の精霊:38戦、6.3%(14↑)
7.ヘンセルト王:35戦、5.8%(7→)
8.簒奪者:34戦、5.7%(16↑)
9.アーダル・エプ・デヒー:31戦、5.2%(9→)
10.メーヴ女王:30戦、5%(6↓)

 新リーダー・ダナは3位ですが、シーズン後半は急失速した印象。
 リーダー能力を使って、R3開幕にフォーヴ~ブロキオンの水+ユニットと展開し、ギンピー・ガーウィンに取られない戦力値4のエンジンユニット・駆け出しのドリアード2体を並べる、という動きがとにかく強力。当初は環境を席巻してたんですが。月の半ば頃に出たTeamLeviathanのレポート(☆3と低い評価つけて、R1,2押されると困るという弱点をバラした)がかなり影響した気がします。

 新シーズン開幕直後は圧倒的パワーで環境を支配していたデトラフは、弱体化された4日までで27戦と約7割。現在はリーダー能力を活かしてコントロールに寄せたデッキで細々と暮らしてます。モンスターという勢力自体がコントロール向きではないので限界があるように感じますが。

 先シーズン環境トップだったゲルニコラ、新環境トップだったデトラフが次々と粛清された結果、モンスターで浮上してきたのは結局いつもの森の精霊のビッグモンスターという、しょうもないことに。
 成長ユニットを育ててR1を押し切るという従来の戦略が、育つ前の小粒の段階で【追撃】やブランの破棄ダメージの的にされたり、ギンピー・ガーウィンに一網打尽にされたりで機能しづらくなったうえ、リヴィアのゲラルトが大流行と、どちらかというと環境的には逆風だったと思うんですが。それでも環境上位に居座るってどれだけのデッキパワーなのか。

 ニルフガード勢は、アンナ、簒奪者、エプ・デヒーに↓のモルヴランの4人がほぼ横並び。
 従来のウィッチャー多めなミッドレンジデッキよりも、人間ユニットに寄せることで高得点ドップラーを出してR1から主導権を握り、アシーレ・ヴァル・アナヒッドでローチ再召喚+ヴィヴィアン・ド・タブリス、戦奴+ヴリームドといったコンボで高得点出して押し切るタイプが主流に。
 ビッグモンスターやスコイア=テルのハンドバフ戦略に刺さるシラード・フィッツ・エスターレも大流行。なお、ブラン相手だと破棄されて終わりなのが難点。へたすると戦力値1になったオラフが出てきてとんでもないことになったりします。
 新メカニックの【同化】や毒は環境ではほとんど使われておらず、リーダーの能力とシナジーがあるようなデッキも乏しかったため、いまいち存在感を発揮できなかった印象。相手のリーダー能力を使わせないことでエンジンユニットを落とされにくくした簒奪者エンジンデッキなどというのも一応ありましたが。新パッチでのテコ入れでどうなるか注目。

 北方諸国勢は、先シーズンと同様、ヘンセルト王とメーヴ女王が2トップ。
 大まかに言えば、エンジンデッキで押していくか、刺青隊の精鋭兵を並べていくかの二択なのは変わらず。ただ、魔術師シナジーを採用してシントラ軍の呪い師をエンジンユニットとして活かしたり、新要素のシールドをうまく取り入れたりと、マイナーチェンジは続いています。

Tier3(遭遇率5%未満2%以上)

11.モルヴラン・ヴーヒス:16戦、2.7%(3↓↓)
12.クラフ・アン・クライト:13戦、2.2%(5↓)
13T.フィラヴァンドレル:12戦、2%(8↓)
13T.アイスト・テルショック:同上(23↑)

Tier4(遭遇率2%未満)

15.ゲルニコラ:11戦、1.8%(1↓↓↓)
16T.ブルーヴァー・ホーグ:9戦、1.5%(4↓↓)
16T.アダ王女:同上(12↓)
16T.フォルテスト王:同上(18↑)
19T.見えざる者:8戦、1.3%(16↓)
19T.ジャン・カルヴェイト:同上(23↑)
21T.キャランセ女王:7戦、1.2%(new)
21T.フランチェスカ・フィンダベア:同上(18↓)
21T.不具のハラルド:同上(22↑)
24T.スヴァルブロド:6戦、1%(new)
24T.アラキスクイーン:同上(14↓)
26T.エルデイン:5戦、0.8%(10↓)
26T.父殺しのアーンヨルフ:同上(20↓)
28T.デマヴェンド三世:3戦、0.5%(21↓)
28T.エムヒル・ヴァル・エムレイス:同上(23↓)
30.エレディン:0戦、0%(13↓)


 下位リーダーをざっと見てみますと。

 沈んでいる新リーダー2人は、単純にリーダー能力が使いづらかった印象。
 キャランセ女王は、リーダー能力使ってジョン・ナタリス→アヴァラックと1T同時にプレイするコンボデッキにボコボコにされたことあります。感動して真似してみたらR1、2を押され、受賞牛を素出しするようなハメになりボコボコにされました。グウェントはラウンド2つ取らないと勝てないゲームですので。

 アラキスクイーンは、環境レポートでは高評価されていたんですが、遭遇率はわずか1%。デッキとしてのパワーはあるのかもしれませんが、Tier1のイースネ、ブラン、流行カードのギンピー・ガーウィン、リヴィアのゲラルト、グレゴアールといったところを軒並み苦手にしており、かなり扱いが難しいです。

 あとは、先シーズンから議論の的となっているデッキとしてユニットレスデッキがありますが、私が当たったのは600戦中3戦のみ。リーダーも簒奪者、ヘンセルト王、不具のハラルドとバラバラ。正直よく分かりません。スコイア=テルとかの方が向いてそうな気するんですけど、そうでもないのか。対策としては、とりあえずR1取って、R2も押していけばいいんでしょうか。

 正解が 分からなければ 押してみろ という、私の中でのグウェントセオリー川柳。