【グウェント】【翻訳記事】META SNAPSHOTS 12月12日号

 Team RankStarのMETA SNAPSHOTSが更新されていたので、その訳を。例によってだいぶ適当だったり、よく分からなかったところはスルーしたりしてるので、怪しいところは原文に当たってください。エレディンイムレリスデッキをSabbathと呼ぶ理由って何なんだろう。
 もうすぐtierリストも発表するとのこと。tier1予想するなら、FOLTEST ENGINES、WOODLAND GIANTSが現時点では鉄板っぽいですが。

 元記事はこちら。
teamrankstar.com

前書き

 12月4日のパッチ以降、メタは変遷している。ウィッチャー三人衆やニルフガード、スコイアテルのブロンズのような使用率の高かったカードや《ザヴィエル・レメンス》のような物議を醸していたカードはがっつりナーフされた。一方で北方諸国の《強化トレシュヴィット》、スコイアテルのドワーフ( 《ガボール・ジグリン》、《マハカムの義勇兵》など)はいくらか強化され、可能性が見いだせるようになった。12月4日のパッチノートは公式で見ることができる。

 スコイアテルのコントロール向けカードとリーダーのイースネへのナーフにより、メタは北方諸国のエンジンデッキへと移っている。フォルテストとデマヴェンドが現在の北方ブームのメタの中で上昇しているが、すぐに別のエンジンデッキが出てくる可能性もある。特にフォルテストは現在環境トップにいるが、より強いデッキが出てくるかもしれない。
 一方で、パッチによる強化や天敵のナーフによって浮上してきたデッキもある。 前者としてはフィラヴァンドレルドワーフ、後者としては野獣破棄やアイスト戦士のような墓地に軸を置いたスケリッジのデッキだ。

 さらに、いくつかの中立カードが単純なバリューの高さから人気になっている。《ユニコーン》と《キロネックス》のコンビは総得点の高さと使いやすさで大人気となっている。《切り裂き》がコストの低さのわりにロングラウンドでは高いバリューを出せるということで採用が増えているのも見逃せない。

 最後に。ベテランプレイヤーは現在のメタでアーティファクトをどう考えたらいいか迷うところかもしれない。多くのデッキでアーティファクトが不採用ならばアーティファクト除去も同様ということになり、それならばアーティファクト満載のデッキは不意打ちを食らわせることができる。《シヒル》を核としたデッキは特に最初のコイントスで勝った場合には勝機が十分ある。かつてのようにアーティファクト満載デッキに次から次に当たるということはないだろうが、アーティファクト除去の扱いは慎重に。

 では、このMetaUpdateの11のデッキリストをお楽しみあれ。これらのデッキは完全には最適化されてないかもしれないし、また今後数週間はメタの変遷が続くだろうと思われるのでご注意を。HCのメタの最新情報を引き続きお楽しみに。近いうちに発表するTeamRankstarのTierListもご覧いただきたい。

スケリッジ

CRACH BLOODTHIRST(クラフ狂騒)

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 今回のアップデートで《トリカブト》が使い物にならなくなり、《海イノシシ号》もいくらか弱体化を受けたにもかかわらず、クラフ狂騒デッキはまだ十分現役で戦えるデッキである。
 クラフのリーダー能力、《最高級の槍》、《ディムンの軽量ロングシップ》でぺちぺちと削り続けることで、狂騒を活用したり相手の危険なユニットを除去できるので、ロングラウンドでは滅法強い。
 このリストの特徴としては《ゲラルト:プロフェッショナル》と《レジス:上級吸血鬼》を採用して、不利な森ビッグ戦を意識している点である。特に《ゲラルト:プロフェッショナル》は前述の削りと相性が良いので強力である。
 このリストはTeamRankstarのSomnasによる。

EIST WARRIORS(アイスト戦士)

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  墓地からユニットを復活させるたびに4点をプラスする《セリス・アン・クライト》によってアイスト戦士デッキがメタに居場所を見つけた。このデッキには、序盤から強いスケリッジの破棄セットと《シグルドリファの儀式》、《ベッカーの邪鏡》、《ヤルマール・アン・クライト》というフィニッシャーが採用されている。
 《ゲラルト:イャーデン》はこのデッキでは特に効果的なカードである。《グール》や《テルショックの動物使い》、《指揮官の角笛》による大型バフを消し去ることができるだけでなく、《ジュッタ・アン・ディムン》、《テルショックの古参兵》、《ヘイマイの槍乙女》の自傷ダメージをリセットするのにも使うことができる。
 このデッキの最大の弱点は、(スケリッジの破棄セットが入ってはいるものの)着実なドロー手段に欠ける点である。《デラン》と《ビルナ・ブラン》で墓地にユニットを送り込めていないと、フィニッシャーとなるカードをもっていても1ラウンド目を押し切れないことが多い。
 新カードの《ヘムダール》を採用し、アイストの能力で復活させた《ヤルマール・アン・クライト》と組み合わせてフィニッシャーとするようなリストもあるが、それは強力というよりは楽しくてクールなプレイに重きを置いたものである。

BEAST DISCARD(野獣破棄)

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 帰ってきた野獣破棄デッキ。
 ショートの3ラウンド目に強く、破棄の対象となるカードが多いので着実かつ効率的にデッキを圧縮できる、よく考えられたデッキである。ロングラウンドの場合は《ニヴェレン》+《切り裂き》のコンボもあって強力である。
 ただ、森ジャイアント対策として多くのデッキで採用されている大型ユニットへのテックカードが同様に刺さってしまうのが弱みである。ショートなラウンド3では、通常《テルショックの動物使い》が大ブーストをかける野獣ユニットはせいぜい1or2体であるが、この戦法はテックカードで簡単に潰されてしまう。北方諸国の《デネルのアイク》、《ゴウンター・オーディム》、ニルフガードの《ピーター・ザール・グィンリーヴ》、中立の《リヴィアのゲラルト》、《ゲラルト:プロフェッショナル》、《ゲラルト:イャーデン》、《レジス:上級吸血鬼》。
 このデッキは強力ではあるが、最大限の力を発揮できなくなるような弱点もある。


モンスター

WOODLAND GIANTS(森ジャイアント)

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 このデッキは、パッチによる変化がほとんどなかった。《フォークテイル》(戦力値5→4、コスト5→6)と《人狼・強》(戦力値5→4)がわずかにナーフされただけで、デッキリストはほぼ変わっていない。
 森ビッグは現在の最強デッキの一つである。高戦力値ユニット(《オールド・スピアチップ》、《カールドウェル伯爵》、《オールド・スピアチップ:睡眠》)とロングラウンドで有効な成長持ちユニット(《ネッカー》、《ドラウナー》、《アーチスポア》)が強力で、さらに後半のラウンドでは高戦力値ユニットの捕食によって継続して戦っていける。しかし、最も対策されているデッキでもあり、ランク戦での戦いはそう簡単ではない。

EREDIN SABBATH(エレディンイムレリス)

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 エレディンとその信頼できる相棒《イムレリス》、強力で柔軟性のあるゲームプラン。
 このデッキには《ユニコーン》&《キロネックス》のコンビや、《ウィスペス》、《ブリュエス》、《ウィーヴィス》のババア三姉妹といったバリューの高いカードが多く採用されており、1ラウンド目を強く戦える。
 1ラウンド目を取れれば、あとの2つのラウンドの長さをコントロールすることができる。2ラウンド目で消耗戦を強いてもいいし、ロングラウンドの3ラウンド目にエレディンの能力で耐性付与した《イムレリス》をセットアップしてもよい。相手の戦術に合わせて柔軟に選ぶことができる。経験豊富なプレイヤーが扱えば、その柔軟性によって非常に強力なデッキとなるだろう。


スコイア=テル

BROUVER ELVES(ブルーヴァーエルフ)

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 ブルーヴァーがエルフデッキのリーダーというのは原作とは矛盾してるようだが、にもかかわらず強力なデッキとなっている。
  《 シーヒル》にバフをかける手段が複数あり(《森の呼び声》とブルーヴァーのリーダー能力)、相手をコントロールしながら盤面に多くのエルフを出していけるので、ロングラウンドに強い。耐性持ちの《サエセンテ》に 《ユニコーン》やブルーヴァーによってブーストをかければ、単体ユニットを対象にとるアンチブーストのテックカードをメタったフィニッシャーとなる。さらに《シーヒル》を温存できるよう、1ラウンド目のフィニッシャーとして移動+《切り裂き》も採用されている。

FILAVANDREL DWARVES(フィラヴァンドレルドワーフ

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 パッチでの《ガボール・ジグリン》、《マハカムの義勇兵》のコストダウンと《シェルドン・スカックス》の戦力値強化によって、ドワーフとハンドバフを組み合わせた楽しくて強いデッキが生まれた。
 《ハヴカーの密売人》や《物乞いの王》のようなハンドバフをかけるユニットは、手札のドワーフにブーストを与えることで、ロングラウンドや後半のラウンドの戦いにおいて、あるいは《マハカムの賊徒》の継戦で、より高得点を出すことを可能とする。このデッキには《マハカムの守備隊》や《ドワーフの傭兵》のような相手に対処を強いるエンジン持ちユニットも多く採用されており、状況によっては圧倒することができる。
 

北方諸国

FOLTEST ENGINES(フォルテストエンジン)

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 パッチ後のコントロールの弱体化により、フォルテストエンジンが多くのデッキを圧倒するようになっている。メタが進むにつれてさらに最適化されて、ますます増えていくことも予想される。
 強力な命令持ちに勇躍を与えたり、盤面に置かれたエンジンから大きなバリューを得ることができるこのデッキは現在ロングラウンド最強かもしれない。デッキ中のほとんどのゴールドカードに侮れない力があり、ブロンズもまた強力なのである。特に《強化トレシュヴィット》が強力なため、相手が前列にユニットを並べたところをラウンド終盤に《切り裂き》で一掃することができる。

DEMAVEND MACHINES(デマヴェンド兵器)

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 フォルテストエンジンと同じように、デマヴェンド兵器はエンジンで相手を制圧するデッキである。デマヴェンドの戦い方では、命令はすぐに使い切るのではなく、ラウンド後半に使うためにチャージを与えていく。よってロングラウンドには強さを発揮するが、ショートラウンドには弱い。
 今回取り上げたリストは、ラウンド中に《フォルテスト・プライド》(もしくは他の兵器ユニット)を《プリシラ》と《ダンディリオン》、《ネネッケ》、《コルヴォのヴィソゴタ》、《雷光》、《ワイバーンの鱗盾》によるブーストで守りながら、、デマヴェンドのリーダー能力、《プリシラ》、《アレトゥーザの魔道士》で大量にチャージを貯め込んで大量得点を生み出すことを狙ったものである。


ニルフガード

ALL-IN COMMANDER'S HORN(オールイン指揮官の角笛)

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 ニルフガードの優秀なブロンズの多くがナーフされたため、公開デッキは落ちぶれ、高得点を狙えるオールインデッキが浮上してきた。
 取り上げたリストは《指揮官の角笛》の戦術タグを利用したもので、《ゲルメイン・ピカント》でユニット5体を並べた後、《メノ・クーホルン》と《アシーレ・ヴァル・アナヒッド》により角笛を繰り返し使っていく。ユニットを盤面から手札に移動させるエムヒルのリーダー能力により、メノを1ラウンドで2回使うこともできる。
 この角笛オールイン戦法は初見の相手ならうまくいくかもしれないが、プレイヤーが慣れてくるにつれ複数ラウンド取るのに苦労するようになるかもしれない。

EMHYR ZOLTAN(エムヒルゾルタン)

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 一つ前のリストと似ているが、このゾルタンオールイン戦法デッキはエムヒルで《ゾルタン:無頼漢》の能力を再利用していく。ゾルタンは《デューダ:扇動者》、《デューダ:同志》、どちらを選ぶかで攻めにも受けにも使える分、角笛よりはいくらか柔軟である。
 このリストはFade2KarmaのTrynet123が投稿したデッキリストからインスピレーションを得た。