新生活の準備~マンモス年からワタリガラス年へ~(下)

 前回の続きです。

  • プリースト
    • コンボ型ドラゴンプリースト Combo Priest:☆☆☆☆
      • ネザースパイトの歴史家、ドラコニッド諜報員、狂気ポーション、カバールのカギ爪のプリースト、ブック・ワーム
    • 性悪型ドラゴンプリースト Spiteful Priest:☆
      • ネザースパイトの歴史家、ドラコニッド諜報員
    • コントロールプリースト Control Priest:☆☆☆☆
    • ビッグプリースト Big Priest:☆☆☆☆
      • バーンズ、放たれし激昂ヤシャラージュ

 騎士団以降、環境トップに君臨してきたプリースト。ラザカスプリースト亡き後も違う形で生き残ってきましたが、スタン落ちでの大打撃は必至。どうなってしまうのか。
 ドラゴンプリーストは、ネザースパイトの歴史家とドラコニッド諜報員という中核となる2枚がスタン落ち。特にドラコニッド諜報員は、ドラゴンプリーストを使う意義そのものと言ってもいいくらいの強カード。これが落ちるのは痛いなんてもんじゃない。
 かといって、ドラゴンシナジーを完全に捨ててダスクブレイカーを腐らせる余裕も新年度のプリーストにはなさそうな気も。ボーン・ドレイクでも入れることになるんでしょうか。うーん。ネザースパイトの歴史家に代わってドラゴンを補充できる、ドラコニッド諜報員に近いスタッツをもつドラゴン、と書くと強そうではある。実際は、6マナと重い、断末魔なので遅い、ランダムなので不安定、の三重苦ですけど。
 ドラゴンプリースト以外のデッキも、狂気ポーション、縮小ポーション&密言恐、ドラゴンファイアポーションという大小の除去手段、上級回復ポーション、宴のプリーストという延命手段、バーンズ、ヤシャラージュというインチキ手段がごっそり落ちるため、一から作り直さないといけません。忘れてましたが縛鎖のラザも落ちるので、DKアンドゥインを軸とするデッキが再生することもないでしょうし。生き残るとしたら、やはり性悪な召喚士採用型のデッキか。初期によく見られたケレセス公爵入れた形あたり。

  • ローグ
    • 武器ミルローグ Kingsbane Rogue:☆☆☆☆
      • コールドライトの託宣師、南海のスキッドフェイス、ナーガの海賊
    • ミラクルローグ Miracle Rogue:☆
      • 偽造コイン
    • エストローグ Quest Rogue:☆☆
      • ガジェッツァンの渡し守、コールドライトの託宣

 これまでにも存在したミルローグに大逆の刃キングスベインの育成を絡めた武器ミルローグは、勝率はイマイチのわりに一部に根強い人気あるデッキでしたが、ミル要素を一身に担っていたコールドライトの託宣師がまさかの殿堂入り。新拡張で代替となるカードが出てこない限り、ハースストーンでのミルデッキは姿を消すことになります。ただ、「ミル」はなくなるとしても、「武器」=キングスベインの育成要素の方はかなり面白いので、生き残っていく可能性は十分あります。武器ミラクルローグとか。
 ミラクルローグの方は、スタン落ちするのは偽造コインくらい。一応大事なコンボパーツですが、他に0マナの呪文がないわけでもないし、大した被害ではないでしょう。なにはともあれガジェッツァンの競売人が、「ガジェッツァン」とついてるのにスタン落ちもしなければ、再三噂されていた殿堂入りも免れて生き残りましたので。
 私がコボルト環境で来ると予想して全く来なかったクエストローグは、バウンスとドローを1枚ずつ失うことに。地味に厳しいか。ソニア・シャドウダンサーの使い方が大事になりそう。

  • シャーマン
    • 進化シャーマン Token Shaman:☆☆☆☆☆

 現時点でもほとんど見かけない進化シャーマンですが、堂々の☆5つでいよいよ絶滅の危機。DKスロールと不安定な進化は残ってるので、厳密には進化要素自体がなくなるわけではないんですが、しかしドッペルギャングスター進化がない進化シャーマンなど、肉の入ってない肉マンみたいなもの。ただのマン。
 トーテム、マーロック、凍結、エレメンタル、オーバーロードといった打ち切り寸前の新連載陣から、次代を担うスターは現れるのか。そしてルーンスピアが輝く日は来るのか。たぶん現れないし来ない。

 最もスタン落ちの影響が少ないと前から評判でしたが、改めて見てみたら本当に少なかったウォーロック
 キューブロックは、コボルト環境になってから登場した新規デッキですので、スタン落ちの影響少ないのは当然といえば当然。それにしても落ちるのが超うざい調剤師のみて。新年度を見越して、ここにきて数も増えてるように思います。かなりお高い、プレイが難しい、と初心者には敷居の高いデッキですが。
 コントロールウォーロックの方は、ン=ゾス落ちるのが結構な痛手。捻れし冥界後の再展開の手段がDKグルダン1枚になってしまうし、そのDKグルダンのバリューも落ちてしまいます。
 Zooは、最近わりと見る悪魔の火~ブラッドフューリーポーションでドカーンという悪魔に寄せたタイプは厳しくなくなりますので、以前のようなケレセス公爵入りに戻ることになるでしょうか。キューブロックが大量に増えるようだと、それを想定したマリガンしてくる相手の裏を突けるZooもカウンターとして存在感示すことになるはず。

  • ウォリアー
    • …?

 失踪中の人に影響もなにも。


 まとめますと、☆1つけたのは、

  • 性悪ドルイド
  • ミッドレンジハンター
  • 秘策ハンター
  • 性悪プリースト
  • ミラクルローグ
  • キューブロック

 新兵パラディン、Zooも☆1にしようか迷ったんですが。
 今すぐ、とりあえず低予算で始めてみたいという場合は、選択肢はミッドレンジハンターか性悪プリースト、Zooくらいでしょうか。あとはかなりお高いので、このタイミングで作るには、課金に糸目つけない人以外はちょっとリスク高いと思います。
 将棋で例えれば、ミッドレンジハンターは棒銀、性悪プリーストは右四間、Zooは矢倉中飛車みたいなもの(断言)。なので、最初はやっぱり棒銀からがいいんじゃないかと個人的には思います。