コンボドラゴンプリースト定点観測~2月後半~
2月も終わりましたので、前回の記事の続きというか補足を。
このところドラプリのことばっかり書いてますが、実際ドラプリしか使ってないので他に書くことないのです。
前回の記事以降、BeerBrickで紹介されたコンボドラゴンプリーストの比較表です。
- New Comer
新たに採用されたカードとして、影の超越者、未鑑定のエリクサー、影の狂気、カバルの影の僧侶が出てきました。ただ、複数のデッキで採用されていたのは影の超越者のみ。
1Tノースシャイアの聖職者、2T影の超越者と出して、2/4、2/2を並べる動きがとにかく強いです。こうなれば序盤のテンポはもらったも同然。次のターンにカバールのカギ爪のプリーストまで繋がれば、パラディンが動員してきてもあっさり処理できる鉄壁の盤面が出来上がります。
また、元々、性悪型で多く採用されているカードですので、相手にこちらが性悪型だと勘違いさせる効果も見込めます(このところ影の超越者採用してるコンボドラプリも増えてるので、今では効果薄れてますが)。
欠点は、単体では激弱なこと。コボルトの司書に相打ち、未鑑定の大槌、魔法学者には一方的に処理されてしまう体力2がいかんともしがたい。「ここで出してもなあ…」と躊躇する場面は多いです。なので、個人的にはあまりしっくり来てない。
- Trend
これまでもちらほらとは見られたけど、2月後半になって採用率が上昇した流行のカードといいますと。
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- タール・クリーパー
- 大いなる解呪
- ブックワーム
タール・クリーパーは、アグロ対策として2月に入ってから定番化してきて、2枚入れる構成も目立ちます。
タール・クリーパーは攻撃力1しかないのが欠点ですが、現在最もアグロ系で猛威を奮っている新兵パラディンに対しては、攻撃力1でも相手の新兵を処理できるので欠点が欠点にならないというのが大きいです。猛毒だけは勘弁な。
大いなる解呪は、前回の記事では26デッキ中4デッキ、15%しか採用されていなかったのが、今回は7/11、63%とジャンプアップ。
元々はウォーロックに対する切り札的存在ですが、横に並べてバフかけてくる新兵パラディンにも一応有効。解呪打ったところで…、という盤面になってしまってることの方が多い気もしますが。
ブックワームは、1枚挿すのが大流行中。2月はじめ以前にナーフ後は注目と挙げましたが、今の流行はヴォイドロード対策というだけでは必ずしもなく、アグロにも有効な中堅ドラゴンという面もありそうです。
つまり、低スタッツのミニオンをひたすら横に広げてくる戦術が主流の今のアグロに対しては、攻撃力5のドラコニッド諜報員で有徳の守護者を殴る虚しさ味わうより、相手ミニオン破壊しつつ3/6という耐久寄りのドラゴンを出す方が効率がいいわけです。
ドラゴンシナジーが必要なのと6マナなのとで、ちょっと重いカードではあるので2枚ではなく1枚が適当、というバランス。
一方、採用率が低下したカードとしては。
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- 回復の輪
- 初級エンジニア
- ひとまねグリマールート
回復の輪、初級エンジニアは、OTKを意識してドローを進めるためのカードですが、今は、影の超越者、タール・クリーパー、ブックワームとテンポ重視派のカードが重用されている流れですので、OTK派は窓際行かされるのもやむなし。
ひとまねグリマールートは、「とりあえず場をつなぐ」枠をタール・クリーパーに取られた格好。新兵パラディンが流行ってる間は出番はあまりなさそうです。
- Prospects
2月後半のコンボドラゴンプリーストは、新兵パラディンへの対応、それにともなうテンポの重視が傾向として見られました。
今後も新兵パラディンが暴れるようなら、ダスクブレイカーだけでは対処しきれんと、軽いAOEを追加したくなるところ。
そうなると、熱狂する火霊術師の復権は多いにありえそうです。コボルト環境初期には採用されていたもののダスクブレイカーの影に隠れてひっそり消えていったカードですが、新兵を聖なる盾ごと焼き尽くせる全体1点ダメージ連発は今こそ輝きそうです。
他にAOEとしては、霊魂鞭打、ホーリーノヴァといったところも一応ありえますが、だったら始祖ドレイクでいいか。ブックワームの採用により、ドラゴンシナジーがいるカードが、ネザースパイトの歴史家、トワイライトの侍祭、ダスクブレイカー、ドラコニッド諜報員とすでに多いところに更に増えたので、多少重くてもシナジーなしで強いドラゴンをデッキに入れる意義も高まってますし。
あとは、テンポ重視の流れでいえば、ファイアフライ、サロナイト鉱山の奴隷あたり。特に影の超越者を入れるんであれば、ファイアフライは入れたくなります。もしくはマナ晶洞石とか。そこまでいくとコンボドラゴンプリーストなのか?という感じもしますが。