’18年1月レジェンド到達デッキ:ヴォイドリッパー入りOTKドラゴンプリースト
3ヶ月ぶりにレジェンド到達しました。やったぜ。
しかも去年の9月から使い続けるも、毎月ランク2までは上がれてもそこで跳ね返され転落、というパターンを4ヶ月続けて繰り返していたOTKドラゴンプリーストでの達成なので、嬉しさもひとしお。
使ったデッキはこちら。
OTKドラゴンプリーストは、新環境になってからちょこちょこレジェンド上位到達報告が上がっていますが、それらのデッキ見ると30枚中26枚くらいはもう固まっていて、自由枠は残り4枚ほど。
で、私が採用したのは↓の4枚。
タール・クリーパーはMryagutさんのデッキなどで採用されてました。
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ご存知のとおり、対アグロにおける序盤の壁として絶大な強さを誇るカード。対アグロでは、これと狂気ポーション、ダスクブレイカーのうちどれかは引いておきたいところです。
ストームウインドの騎士は、Rubyさんが採用してレジェ1位を達成してるカード。
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2/5と体力に偏ったステータスの突撃もちという、OTKコンボのために生まれてきたカード。前回の記事でも40/40で突撃してました。
まあ、実際にはこのカードを使ってのOTKコンボというのはそうそう決まりませんが、普通に2点除去としても使える小回りの良さもあるので、細かい除去が入ってないこのデッキでは便利なカードです。
大いなる解呪は、今回の世界選手権で唯一OTKドラゴンプリーストを持ち込んだSintolol選手のデッキで採用されてます。
これはウォーロックへの怒り恨みを募らせてる人にオススメの1枚。ヴォイドロード並べて余裕こいてるグルダンを、これで壁消し飛ばしてぶっ飛ばす爽快感たるや。対ウォーロックでは、4,5T目でタップやコボルトの司書で勝手に体力減らしてる相手に20点パンチくらいでサクッとOTK決められれば話は早いんですが、それが無理だった場合はこのカードがとても大事になってきます。
ちなみに沈黙なら0マナの沈黙を採用してるデッキの方が多数派なんですが、私はこっちの方が好きです。太陽の砕片ライラ入りなら、軽い0マナの方がなにかと便利なんだろうと思いますが。
そしてこのデッキの肝、ヴォイドリッパー。
これは採用してる人、ドラプリにかぎらず今のところ見たことないです。
それもそのはずというか、HSReplayのデータによるとデッキ採用率は0.1%。同じコボルトのゴミエピックである刃のガントレット以下で下から5番目。中立なのに環境から消えてるウォリアーのクラスエピックより使われてないという。
しかし、なんでこんな使われてないのか、理解できないほど強いですこれ。
あまりにも使われてないのでどんなカードだか覚えてない人もいるかもしれませんが、「雄叫び:他のすべてのミニオンの攻撃力と体力を入れ替える」という、イカれた錬金術師の全体版のような効果もちの3/3/3。
イカれた錬金術師はガイスト対策(内なる炎を燃やされてもOTK狙うため)として入れてる人はたまにいますが、だったら1マナ多いだけのこのヴォイドリッパーの方が断然強いです。このデッキのミニオンのステータスは大半が体力>攻撃力ですので。
たとえば、4/7のトワイライトドレイクと1/3のネザースパイトの歴史家が盤面にいて、手札に神授の霊力2枚ある場合。トワイライトドレイクに神授の霊力2回使って、内なる炎なりイカれた錬金術師なりで反転させたら攻撃力28、プラス歴史家の1点で29点、相手の体力フルなら1点足りません。だけどヴォイドリッパーなら歴史家が3/1となって3点出せるので、31点で足りてしまうわけです。
私の対戦でもこんな場面ありました。
ここでトワイライトドレイクに内なる炎使っても11+3+1+1+1+1で18点までしか出ませんが、ヴォイドリッパー使えば11+4+3+3+3+3で27点のぴったリーサル。
うーん、強すぎる。
実際、事前評価ではそこそこ評価されてたような気もするんですけど、なぜこの強カード使われてないんでしょう。
注意点として、こいつは悪魔属性もちということ。対ウォーロックで悪魔の従者を狂気ポーションでパクってぶつけると、デッキ内のこいつが盤面に出てきてしまうわけです。あっと思ったら、次のターンにはガイストで内なる炎を燃やされて勝ち筋が消滅、という自爆ピタゴラを喰らう場合があるので、念のため。
対戦結果はこちら。
v1.3がこのデッキで、ランク5から53-33、勝率62%。
大いなる解呪を入れたかいもあって、対ウォーロックで17-7と7割以上の勝率。大いなる解呪のほかにはトワイライトの侍祭もこのマッチアップでは重要。早いターンに出てくる山の巨人を木偶の坊にしたり、ヴォイドロードの攻撃力を2にして狂気ポーションでパクって中身のヴォイドウォーカーを自陣に展開したりできます。
一方、プリーストにも一応勝ち越してますが、本来はもうちょっとここで稼ぎたいところ。プリとウォロを殺すためのデッキですので。ただ、ラザカスプリーストには相性良いはずですが、性悪な召喚士採用型のドラゴンプリーストはわりと絶望的なマッチアップなのでこのくらいの勝率なのもやむなし。ランク5以上では性悪型はそこまで見かけなかったですけど。
また、本来ドラプリが苦手なはずのパラディン、ローグ、ハンターといったアグロ・テンポデッキにも勝ち越せてるのは、何よりダスクブレイカーの力が大きいですが、ここでもトワイライトの侍祭の活躍は見逃せないものがありました。どのデッキにも必ず入ってて厄介なタイミングで出てくる回廊渡り蟲、その攻撃力をダウンする動きがなかなか利きます。
唯一、負け越してるのがメイジ。従来の秘策メイジも厄介ですが、加えて選手権の影響かビッグスペルメイジが増えてきてるのが厳しい。高体力のドラゴンでもあっさり処理されてそうそう盤面に残らない上に、OTKチャンスがきてもアイスブロック貼ってるので延命されてしまいます。昨日の選手権でもSintolol選手のドラゴンがFr0zen選手のビッグスペルメイジに処理されまくり、勝ち筋が完全に潰えたと思ったらパクったカードでDKジェイナに変身して、まさかのDKジェイナミラーマッチを繰り広げるという、熱い試合がありましたが。
マリガンは、絶対キープはネザースパイトの歴史家とダスクブレイカー。狂気ポーションも1枚はキープ。ノースシャイアの聖職者は対プリースト以外では残してました。あとは対ウォーロックではトワイライトの侍祭、対アグロではタール・クリーパー、光熱のエレメンタル。ノースシャイア、光熱のエレメンタルが引けてる場合は真言盾も。
プリウォロ相手には影の幻視、神授の霊力、内なる炎あたりまで残して、全力でOTKパーツ揃えにいく場合もありましたが、これは結構リスキー。うまいこといけば4Tに出したトワイライトドレイクにバフバフパンチで5T目OTKということもありえますが、適当なミニオンが引けないと、相手に盤面でマウント取られて、ラザカスプリースト相手なのにミニオンだけで殴り殺されたりします。
3060魔素とかなりお安いのに、今のインチキ大合戦環境に負けないだけのインチキプレイが可能で、憎っくきプリースト・ウォーロックをぶん殴れるデッキです。勝ち確だろうという盤面からラザカスプリーストにOTK喰らってブチ切れたり、倒しても倒しても出てくるヴォイドロード・ヴォイドウォーカーの大行列に心底ウンザリしてる方にオススメ。